項目 |
内容 |
全般 |
柱の靭性は圧縮軸力が増大するほど低下する |
柱の断面形状が同じ場合、短柱の方がせん断強度が大きくなるが、粘り強さ(靭性)は小さくなる |
柱の長期許容せん断力算定においてはコンクリートのみの効果を考え、帯筋の影響は無視 |
柱・はりの接合部は地震時に大きなせん断力を受ける |
普通コンクリートの場合、柱の最小径は構造上主要な支点間の1/15以上(軽量コンクリートの場合は1/10以上) |
RC造の柱は軸方向圧縮力が小さい時は変形能力を有するが、圧縮力が大きくなると脆性破壊を起こす可能性あり |
付帯ラーメン(耐震壁4周ラーメン)はひび割れ分散・貫通阻止、耐力・靭性が増大 |
はりに設ける設備孔の径ははりせいの1/3以下 |
厚さ200mm以上の耐力壁は複筋とする |
片持ちスラブの支持端部の厚さは持ち出し長さの1/10以上とする |
床スラブの内法面積は25u以下とする事が望ましい(超える場合は↓) |
床スラブにおいては鉛直荷重に対する強度を確保するとともにたわみ・ひび割れ・振動障害にも留意する |
床スラブ内に設備配管を配する場合は上端筋と下端筋の間に設ける |
RC造の剛性率・偏心率算定時には腰壁、垂壁、袖壁の剛性も考慮する |
せん断破壊は脆性的な破壊 |
L型平面の場合はエキスパントジョイントを設けること推奨 |
耐震壁の厚さは120mm以上、かつ内法長さの1/30以上 |
コンクリートに対する鉄筋のヤング係数比はコンクリートの設計基準強度が高くなるほど小さくなる |
主筋 |
床スラブの引張鉄筋はD10以上、または径6mm以上の溶接金網とする |
床スラブの引張鉄筋の間隔は短辺で200mm以下、長辺で300mm以下かつスラブ厚さの3倍以下 |
床スラブの鉄筋比は0.2゙%以上、ただしひび割れに対し配慮する場合は0.3%以上 |
耐震壁の壁筋はD10以上、見付け面積に対する間隔は300mm以下 |
はり部材における許容付着応力度は上端筋の場合よりも下端筋の方が大きい |
主筋を増やすと強度向上、しかし靭性は向上しない |
圧縮力を受ける柱ではコンクリートのクリープによって鉄筋の圧縮応力が徐々に増加する |
柱のせん断補強筋の端部は135度フックにより定着、かつ余長6d以上とする |
鉄筋コンクリート柱・はりの主筋比は0.8%以上 |
鉄筋コンクリート造の主要なはりは全スパン複筋ばりとする |
柱の主筋継手位置は内法高さの上下1/4以内の部分は避ける |
耐震壁の開口部周辺の補強筋にはD13以上の異形鉄筋を用いる |
耐震壁の厚さが200mmを超える場合は複筋 |
補強筋 |
あばら筋はせん断補強の他に内部コンクリートの拘束・主筋の座屈防止・脆性破壊防止の働きを有する |
はりを通し配筋とした場合も柱・はりの接合部に十分な定着長さが必要 |
はりのあばら筋の間隔ははりせいの1/2以下、かつ25cm以下 |
柱の帯筋はΦ9またはD10以上の鉄筋を用い、間隔100mm以下、上下端部から径の1.5倍の範囲内では150mm以下 |
帯筋比は0.2%以上 |
耐震壁のせん断補強筋比は各方向に関し、0.25%以上 |
かぶり |
かぶり厚は鉄筋を覆うコンクリート表面と鉄筋表面との最短距離、部位により異なる(最低でも3cm) |
かぶり部分は火災時の鉄筋の温度上昇抑制・鉄筋の防錆効果の働きを有する |
かぶり部分も圧縮応力に対して耐力を有する |