(1) 応力は普通に解ける・・・(小人さんの気持ちが良く分かる)

   (2) 曲げモーメント図が理解できる(現状では静定構造物のみ)

   (3) 3ヒンジラーメンの支点反力、および応力を求めることができる






   ほぼ毎年出題されています

   大別すると、「応力算定」「曲げモーメント図」「3ヒンジラーメン」



1.6.1 ラーメン構造における応力算定


  解法は梁と全く同じ!

   → 応力を求める点で構造体を切断! → 計算対象を決定

  軸方向力(N):計算対象側の部材に平行な力を合算してください

  せん断力(Q):計算対象側の部材に鉛直な力を合計

  曲げモーメント(M):計算対象側の全ての力によるモーメントを合計

   詳しくはコチラ(小人さん論法01 応力とは)





   以下の構造体(単純梁)のC点の各応力を求めてみましょう

1) 生じる可能性のある反力を図示

2) 応力を求めたい点で構造体を切断!

3) 計算対象を決定(計算対象とならなかった力は応力算定時には完全シカトすること!

4) もし、未知力が入っていたら、ここでようやく未知力(反力)を求める 図は1)に戻るよ!)

5) せん断力は軸に対して鉛直な全ての力が対象、

   軸方向力は軸に平行な力の全て、曲げモーメントはとにかく計算対象側全部の力


クリック(解説です) → ノートもね






   梁の算定方法と「全く」同じ

   応力を求める場合には、応力を求めたい点で構造物を切断! → 計算対象は片側のみ

   軸方向力(N)は部材に平行な力、せん断力(Q)は部材に鉛直な力、曲げモーメント(M)は対象全ての力




1.6.2 曲げモーメント図


  切断!→計算対象を決定、の流れは応力算定と同じ

  建築士の試験の際に出題される項目は曲げモーメント図のみ(せん断力図・軸方向力図はなし)

  『クルクルドンの解法(クリック)』 → クルクルドンは「曲げモーメント図」の書き方です



1.6.3 3ヒンジラーメン


  ヒンジって?:ピンのこと、具体的には支点ではピン支点、節点ではピン節点(滑節点)が相当

  3ヒンジラーメンとは:構造物に3つのヒンジが付随するもの

   → 支点がピン+ピン、さらにピン節点が1つある構造体のこと

   → 反力が4つとなり、力の釣り合い三式のみでは、反力を求めることができません!

  じゃ、どうすんの!?

   → ピンでは曲げモーメントが必ず0になる(回転できちゃうので回転の抵抗力は発生せず)って情報を使います




   以下の構造体のC点の曲げモーメントを求めてみましょう

1) 生じる可能性のある反力を図示

2) 応力を求めたい点で構造体を切断!

3) 計算対象を決定(計算対象とならなかった力は応力算定時には完全シカトすること!

4) もし、未知力が入っていたら、ここでようやく未知力(反力)を求める 図は1)に戻るよ!)

5) せん断力は軸に対して鉛直な全ての力が対象、

   軸方向力は軸に平行な力の全て、曲げモーメントはとにかく計算対象側全部の力


クリック(解説です)






   支点がピン+ピンなので、反力が4つです(釣り合い三式のみでは反力を求めることはできません)

   「ピン節点では曲げモーメントが0になる」を追加して、情報を1つ増やしましょう







   ダウンロード(ノートも一緒になっています)